大阪市住吉区の小学6年の女児(12)を誘拐したとして、大阪府警に未成年者誘拐の容疑で23日夜に緊急逮捕された栃木県小山市犬塚1丁目の職業不詳、伊藤仁士容疑者(35)が24日午前8時すぎ、大阪府警の捜査員に連れられて、栃木県警小山署を出発した。東北、東海道新幹線を乗り継いで大阪に移送された後、本格的な取り調べが始まる見通し。
伊藤容疑者は午前8時15分、捜査員2人に両脇を囲まれ、白い車の後部座席の真ん中に乗せられて小山署を出発した。車内ではかがみ込んでいて、表情は確認できなかった。
同20分すぎにJR小山駅に到着。ホームで報道陣に取り囲まれながら、捜査員と新幹線に乗り込んだ。伊藤容疑者は黒っぽいジャンパーを着てうつむき、押し黙った様子だった。
府警によると、伊藤容疑者は17日午前10時半ごろ、女児が未成年であると知りながら連れ去り、小山市の自宅で23日午前10時ごろまで宿泊させるなどして誘拐した疑いがある。
女児は23日午前10時ごろ、伊藤容疑者が寝ている隙に栃木県小山市の家を出て、同午後1時半ごろに県警犬塚交番に助けを求めて駆け込んだ。伊藤容疑者宅には別の少女(15)もおり、栃木県警が保護して事情を聴いている。(北崎礼子、平賀拓史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル