河合博司
茨城県古河市の市立西牛谷小学校で16日、6年生34人が校庭で手製のロケットを打ち上げた。卒業の思い出づくりにと、10年以上続く恒例行事だ。
紙パイプ製で全長約40センチのロケットは、地元の「総和おもしろ科学の会」が指導し、保護者と協力して作った。底部に10グラムの火薬が仕込まれ、上空約40メートルまで舞い上がる本格仕様だ。
快晴無風で絶好の打ち上げ日和。1人ずつ発射ボタンを押すと、ロケットは最高点で先端の落下傘が分離し、6年生が夢を書いた垂れ幕とともに校庭に舞い戻ってきた。落下点にダッシュした6年生がうまくキャッチすると、見守った父母たちから大きな拍手が起きた。
山中美波さんの夢は「海洋学者になりたい」。50メートル以上走って好捕すると、「うれしい。サメやクラゲの研究が希望です」。「サッカー選手になりたい」と書いた立会遥真(はるま)さんのたすきは、校庭端のイチョウの木に引っかかってしまった。「悔しい。でも楽しかった」と笑顔だった。(河合博司)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル