小6の夏、娘が中学受験「やめたい」 自問続けた母が見つけた答え

 「もう中学受験やめたい」

 大粒の涙をこぼしながら、長女が訴えた。3年前の出来事だ。天王山ともいわれる小6の夏休みだった。

 埼玉県に住む狩野玲子さん(49)は、その場できっぱり決断した。

 「わかった。やめよう」

 長女に中学受験を勧め、塾に入れたのは小3の時。志望校は、近所にあった公立の中高一貫校。グローバル教育に力を入れ、遠くから引っ越してくる家庭もいるほどの人気校だ。

 狩野さんも中学受験を経験し、私立の中高一貫校を卒業した。中3でアメリカにホームステイし、異文化に触れたことが自分の人生に大きな影響を与えたと感じていた。

 「受験やめたい」。ある日、わが子にそう言われたら、親としてどのような決断をするか。正解はきっとありません。3年前に長女が中学受験をやめた女性は、当時をどのように振り返るのか。思いを聞きました。

娘の涙の訴え 受験をやめることを決意したが…

 「娘にも同じような経験をさ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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