少しでも細く…「日本はやせることへのプレッシャーが強すぎる」 10人の食と身体の物語、写真集に(withnews)

「ダイエット」の英語の記事、舞台は日本

アーティストの名前はカトリーヌ・ロングリーさん。小さな頃はぽっちゃりしていて、「身体と食べ物の関係」にずっと興味があったといいます。

作品のテーマを考えていたとき、自然と「食と身体」というテーマが浮かんできました。ネットで「食べ物」「ダイエット」「健康」といった記事を検索していると、英語のニュースなのに、舞台が日本である記事が目立つことに気づきました。

特にカトリーヌの目にとまったのが沖縄の記事でした。ファストフードといったアメリカ式の食生活の影響で、脂質の多い食事が増え、長寿ランキングが下がっていることが紹介されていました。ほかにも、「メタボ」という言葉を知って驚きました。健康診断などでウエストのサイズを測り、食事や生活指導をしているなんて、自分の周りでは聞いたことがありませんでした。

さらに調べていくと、10代の女の子向けの雑誌の切り抜きを見つけました。「155cmのまひろちゃんのリアルスタイル」という女の子の写真とイラストで、ページには「今よりも少しでも細くかわいくなりたいから」というあおり文句が踊ります。モデルの女の子は35kgと紹介され、バストやおなか、腕や太もものサイズも詳細に示しています。

カトリーヌは「これが理想で、このサイズを目指しなさい」というメッセージのように感じました。「体形へのここまでの強いプレッシャーはベルギーでは見たことがありませんでした。なぜだろう?と思ったんです」

3年前、初めて日本にやってくると、まず「どこにでもおいしそうな食べ物だらけ」ということに驚きました。都心の駅の周辺には食べ歩きのできるお店がたくさんあり、思わず立ち寄りたくなる匂いもします。「新しくオープンしたお店」「注目のグルメ」「インスタ映えするスイーツ」など、食べ物の情報もたくさん目にしました。

一方で、テレビや雑誌、ネット記事は頻繁にダイエットや健康的な食事を取り上げています。プリクラには、腕や足を細く見せる機能がありました。
さらに、日本人の20代女性の5人に1人は「やせすぎ」という統計も知りました。食べられなくなったり、食べ過ぎて吐いてしまったりする「摂食障害(拒食症や過食症)」の当事者にもインタビューして、多くの人が食と自身の身体との関係に悩んでいると感じました。


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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