福岡市中央区の商業施設で女性が殺害された事件で、包丁を持っていたとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された自称15歳の少年が、取り押さえられる直前、客の女児(6)に馬乗りになって押さえつけていたことが、捜査関係者への取材でわかった。別の客が助け、女児に目立ったけがはなかった。福岡県警は、少年が女児を人質にして逃げようとした可能性があるとみて調べている。
県警によると、殺害されたのは福岡市南区、事務アルバイト吉松弥里(みさと)さん(21)。28日午後7時半ごろ、商業施設「MARK IS(マークイズ) 福岡ももち」1階の女子トイレで、血を流して倒れているのを警備員が見つけた。同じ頃、付近で包丁を持っていた少年が警備員に取り押さえられた。
捜査関係者によると、少年は取り押さえられる直前、施設内を血の付いた包丁を持って歩いていたため、周囲の客が一斉に逃げ、警備員が駆けつけてきた。だが、女児は逃げる際に転んでうつぶせに倒れた。これに気づいた少年が馬乗りになって押さえつけ、助けようとした母親(39)や警備員らが近づかないよう刃物を振り回して威嚇。その後、別の客が少年を突き飛ばしたところを警備員が取り押さえたという。
少年はこの一連の行動について「逃げたかった」と供述。捜査関係者は、事件後に騒ぎになったため、女児を人質にして逃走しようとした可能性があるとみている。
一方、県警によると、吉松さん…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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