少年院「一生出られないのかと」 受け入れ先決まらず、収容延長に

 「一生出られないのかと思った」

 愛知県の男性(23)は、少年院を出る際、想定されていた期間を約半年間、延長された。

 男性は小さい頃から両親と不仲で、家庭内暴力が絶えなかった。両親はしばしば警察を呼んだ。18年、学校の先輩との間のトラブルが原因で少年院に入った。

 この男性は基準期間11カ月の矯正教育課程で入院。5カ月経ったころ、出院後に戻る予定だった実家の家庭環境が更生に適さないと判断された。別の住む場所を探すことになった。

 だが、受け入れ先探しは二転三転した。最初に決まった施設は手続きがうまくいかず不許可に。「次のところを探すよ」と職員に言われたとき、既に入院から10カ月が経っていた。面接で担当の職員に、いつ出られるのか、自分の身に何が起こっているのかを尋ねたが、明確な説明はなかったという。

受け入れ先が決まらず、少年院にとどめ置かれる少年、少女たち。支援団体の調査からは家庭環境や保護者らとの関係など、本人の努力だけでは乗り越えられない「壁」も浮かび上がります。

 入所先の施設が見つかったの…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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