遠藤和希
要介護度をもとに算出した2021年の長野県民の「健康寿命」(日常生活動作が自立している期間の平均)が、男女ともに全国の都道府県で1位になった。男性は81・4歳で2年ぶり、女性は85・1歳で6年連続の全国1位となった。公益社団法人「国民健康保険中央会」の算出結果を県が27日に発表した。
「健康寿命」は、要介護度2未満の状態を介護などの必要度が小さく、日常生活の動作が自立していて健康に過ごせている期間ととらえて、その平均値を算出した。
全国平均は男性80・0歳、女性84・3歳。都道府県別の2位は男性が滋賀県の81・2歳、女性が島根県と広島県の85・0歳、男性の3位は奈良県の81・0歳だった。
県は、長野県民の健康寿命を押し上げた要因について、高齢者の高い就業率や、野菜摂取量の多さを挙げた。また、健康ボランティアによる健康づくりの取り組みや、医師や保健師など専門職による活発な地域の保健医療活動も長い健康寿命の要因とみる。
県は「生涯を通じ健康で活躍できるよう取り組んできた県民運動などの成果」と分析。引き続き、「県民の食生活の改善や、健診受診、運動の促進を図る県民運動などに取り組みたい」としている。(遠藤和希)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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