「自己分析」に「ガクチカ」の伝え方、グループディスカッションでの立ち回り方……。就職活動を始めたとたんにやってくる悩みや疑問を解消するべく、福岡市の大学生が音声配信メディア「ポッドキャスト」を始めた。内定を決めた先輩をゲストに迎えて就活期の経験やアドバイスを聞く内容。台本なしの自然なやり取りが売りだ。
「教えて先輩。迷走就活生の嘆き」
番組はこんなタイトルコールから始まる。声の主は、西南学院大3年の里村優衣さん(20)。2024年3月に卒業予定で、この春から企業探しやインターンの応募を始めるなど、まさに就活まっただ中だ。
どうやって自分に合う企業を探せばよいのか。自己分析をする時、どんな質問を自分にすればよりよい答えが見つかるか。先の長い就活に、すでに息切れを感じる自分のモチベーションをどう保てるか……。就活を進めるうち、モヤモヤが募り始めた。
一方、こうも考えた。「私の不安に共感する他の就活生もいるのかも」。声を出してみたら、お互いの悩みが少し解消するかもしれない。所属する団体を通じ、就職支援事業の企業「就活ラジオ」(富山市)にアプローチし、地方企業の社長自らが会社を紹介するポッドキャストのサブチャンネルとして配信することが決まった。
8月に配信した第1回の番組には、里村さんの相談相手役として、来春卒業の「23卒」の内定者が登場する。一度得た内定を辞退して就活をやり直した男子学生に、里村さんは率直に切り出す。
「もう1年就活って、しんど…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル