尼崎市幹部のSOGIハラ認定 男性職員へ性的指向伏せるよう指導

 兵庫県尼崎市の幹部が、バイセクシュアル(両性愛者)の男性職員に対し「市民に(性的指向を)言わない方がいい」と指導したことについて、市は性的少数者への嫌がらせ「SOGI(ソジ)ハラスメント」と認定した。性の多様性についての理解不足などが原因だったとし、今回の事例を教材にして職員研修を実施し、人権に対する感度をあげる取り組みを進めるという。

 3月30日の市長定例会見で検証結果を発表した。市によると、2019年11月、動物愛護団体員から保健所幹部に、「職員に性的指向を明かされて困惑し、不愉快だ」といった発言があった。翌月、幹部ら上司3人が男性職員と面談。幹部は「社会全体が成熟しているわけではない。個人的なことは言うべきではない」と指導した。「私だったら白血病だったり借金があったりしても、相手にどう思われるか分からない私的なことは市民に言わない」とも言った。また、男性が性的指向を知らせていない上司を、同意なく面談に同席させ、性的指向を暴露した。

 男性は3カ月後、依願退職した。男性によると、業務で団体員と面会した際、「彼女は? 結婚は?」と繰り返し聞かれたためで、「男性のパートナーがいる」と答えたという。

 職場で性的指向や性自認につ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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