屋外に監視カメラ、室内には代紋…暴力団事務所を新設容疑で組長逮捕

 暴力団事務所を新設したとして、大阪府警は10月31日、特定抗争指定暴力団山口組の3次団体組長の劉誠二容疑者(49)=大阪市生野区新今里3丁目=を暴力団対策法違反の疑いで逮捕し、発表した。山口組と対立する神戸山口組は2020年1月、暴対法にもとづく特定抗争指定暴力団に双方とも指定され、大阪市などでの事務所新設を禁じられている。府警は劉容疑者の認否を明らかにしていない。

 捜査4課によると、特定抗争指定による事務所の新設禁止に違反した疑いでの逮捕は全国で初めて。

 逮捕容疑は、大阪市生野区新今里4丁目のビル1階に昨年7月、暴力団の事務所を新たに設置したというもの。屋外に監視カメラがあり、室内には監視カメラのモニターのほか山口組の代紋や看板があったという。複数の組員が出入りしており、府警が活動の拠点になっているとして事務所と認定した。

 特定抗争指定暴力団に指定された山口組と神戸山口組は、抗争防止のため、大阪市や大阪府豊中市神戸市などの指定区域内で事務所の新設や立ち入りが禁じられている。劉容疑者の暴力団は、山口組の直系組織(2次団体)に所属し、大阪市浪速区にあった事務所は立ち入りが禁じられている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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