屋根にブルーシートの光景変わるかも 応急処置に新手法

 昨年9月に台風15号が千葉県内を直撃してから半年が過ぎた。県内では約7万4400棟の住宅が損壊し、今でも屋根を吹き飛ばされるなどした多くの家がブルーシートで覆われている。業者不足で、まだ修理が手つかずの住宅もある中で、「シュリンクフィルム」という、耐久性のある特殊なフィルムで屋根をすっぽり覆う技術が注目を集めている。

 「シュリンク」は英語で「縮む」という意味で、「シュリンクフィルム」は熱を加えると収縮する特性がある。様々な素材のものがあるが、建物を保護できるフィルムは厚さ0・15ミリ~約0・22ミリの難燃性ポリエステル製。大きいものでは1辺の長さが90メートルのものもあり、フィルムを接着していけば、巨大な建造物などもすっぽりと覆うことができる。覆った後にバーナーで熱すると対象物の形に密着。船や車、大型機械の梱包(こんぽう)や保護、ビル解体時にアスベストの飛散防止などに使われている。

 シュリンクフィルムを施工するプロテクションサービス(川崎市)の津野健司社長(45)は、2016年4月の熊本地震や、18年の西日本豪雨で崩れた建物の応急処置にブルーシートが使われているのを見て、「シュリンクフィルムの方が、有効に使える」と思っていた。だが、社員は自分を含めて3人しかおらず、遠くの被災地に行く余裕はなかった。

 千葉県内では、昨年9月9日に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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