安倍晋三元首相(67)が奈良市で演説中に銃で撃たれて殺害された事件で、殺人容疑で送検された無職の山上徹也容疑者(41)の事件当時の精神状態を調べるため、奈良地検は鑑定留置を奈良地裁に請求し、地裁は22日、請求を認めた。鑑定留置の期間は11月下旬まで。捜査関係者への取材でわかった。
鑑定留置は容疑者の身柄を病院などに移し、専門医が成育歴や生活状況、精神疾患の有無などを詳しく調べるための手続き。一般的に数カ月かかり、精神鑑定の結果をふまえ、地検が刑事責任能力を判断し、起訴するかどうかを決める。29日が期限だった山上容疑者の勾留はいったん停止される。
捜査関係者によると、山上容疑者は奈良県警の調べに、母が入信した宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)への恨みから、つながりがあると思った安倍氏を狙ったと供述。一方で、事件前日にフリーライター宛てに出した手紙では、安倍氏について「本来の敵ではない」ともつづっていた。
銃を自作し、山の中で試射を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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