山口組ナンバー2が出所 抗争激化の恐れ、当局は警戒

 国内最大の指定暴力団山口組ナンバー2の若頭、高山清司・元受刑者(72)が18日朝、収監先の府中刑務所(東京都府中市)を出所した。恐喝の罪で2014年6月から服役していた。警察当局は山口組分裂の一因になったとされるナンバー2の出所で、対立抗争が激化するおそれがあるとみて、警戒を強めている。

 高山若頭は、山口組の中核組織「弘道会」(名古屋市)出身。京都府内の建設業団体の幹部から計4千万円を脅し取ったとする恐喝の罪で14年に懲役6年の実刑判決が確定し、収監された。翌15年、弘道会中心の組運営に反発した直系組長らが離脱し、指定暴力団神戸山口組を結成。17年には神戸山口組を離脱した幹部らが指定暴力団任俠(にんきょう)山口組を立ち上げ、「三つの山口組」の対立が続く。

 府中刑務所では18日午前6時前、高山若頭を乗せたとみられる神戸ナンバーの黒のミニバンが刑務所から出た。車は午前7時前、東京・品川駅に到着。駅周辺と構内は防弾チョッキを着込んだ大勢の警察官が配置され、朝の通勤・通学客たちは驚いた様子だった。車から降りた高山若頭は首にコルセットをつけ、山口組幹部らに囲まれながら杖をついて歩いてホームに向かい、その後、東海道新幹線のグリーン車に乗車。名古屋駅で降りると、待機していた車に乗り込んだ。

 捜査関係者によると、当初は、…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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