9月になり秋山シーズンを迎えましたが、北アルプスなど全国の登山者が訪れる山域では、新型コロナウイルスの「第7波」が登山事情に大きな影響を与えています。8月中~下旬に北アルプスの黒部源流を訪れた山岳ジャーナリストの近藤幸夫さんが、対応変更を余儀なくされている山小屋や登山者の現状を報告します。
最新情報のチェックを
これから山小屋を利用する登山を計画している方は、小屋や山域に関する最新情報をチェックしてから現地入りをすることをおすすめします。
相次いだ人気エリアでの営業自粛
夏山シーズン中、全国の登山者に人気がある北アルプスでは新型コロナによる山小屋の営業自粛が続きました。主な山小屋は、穂高連峰の登山基地の涸沢(からさわ)ヒュッテ、白馬岳山頂直下の白馬山荘、燕岳(つばくろだけ)の燕山荘(えんざんそう)など、人気の山域が目立ちました。八ケ岳でも黒百合(くろゆり)ヒュッテが営業を自粛しました。
いずれも、一定期間の措置ですが、あくまで安全対策を考えた山小屋の判断です。新型コロナの登山への影響は2020年から始まりました。これまで山小屋は、宿泊定員の削減や完全予約制など感染対策に努めてきました。しかし、第7波は、山の世界でも猛威を振るっています。
8月下旬、黒部源流域を歩いた
8月20日から2泊3日で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル