山形県警捜査2課と山形署は28日、平成30年1月に山形市で開かれた「FISスキージャンプワールドカップレディース2018蔵王大会」の協賛金とりまとめ業務を受注できるよう便宜を図った見返りに接待を受けたとして、収賄の疑いで、山形市馬見ケ崎の同市職員、二瓶裕治容疑者(39)を、贈賄の疑いで神奈川県鎌倉市梶原、会社役員、伊藤康晴容疑者(41)をそれぞれ逮捕した。
同課は2人の認否を明らかにしていない。
二瓶容疑者の逮捕容疑は、平成30年1月に山形市蔵王温泉で開催された「FISスキージャンプワールドカップレディース2018蔵王大会」の開催前後の29年7月ごろから30年2月ごろにかけ、同大会でスポンサーの協賛金とりまとめ受注業務で便宜を図った見返りに、伊藤容疑者から数回にわたり計20数万円相当の飲食の接待を受けたとしている。県警は、ほかに余罪があるとみて全容解明を急いでいる。
県警によると、二瓶容疑者は24年度から山形市教育委員会スポーツ保健課に所属、スポーツ施設係主査として、同大会実行委員会事務局事務を担当。ジャンプ競技選手であり蔵王大会の運営業務に精通し、スポンサー協賛金のとりまとめ業務を実質的に取り仕切っていた。二瓶容疑者は県スキー連盟ジャンプ・コンバインド部の預金口座から現金を引き出し着服していたとして逮捕され、28日に業務上横領の罪で起訴されている。
一方、伊藤容疑者は、大手広告代理店でスポーツ関連事業に携わり、29年4月からスキー板の販売を主業務とするスラットナー社に入社、30年10月からは社長を務めていた。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース