難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、女性は事件前、山本直樹容疑者(43)=東京都=の診察を受けようと、主治医に紹介状を書くよう求めていたことが関係者への取材でわかった。女性がSNSでやりとりをしていたのは大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市=とされ、なぜ山本容疑者の名前を挙げたのか、京都府警が経緯を調べている。
女性は昨年11月30日、京都市内の自宅で、大久保容疑者と山本容疑者とみられる男2人の訪問を受けた後、呼吸停止に陥り、急性薬物中毒で死亡した。府警は女性のパソコンの通信記録などを分析している。
関係者によると、女性は昨年9月ごろから、主治医に「紹介状を書いてほしい」とメールで依頼。最初は紹介先の名前がなく、宛先を尋ねられ、山本容疑者の名前を挙げたという。主治医からさらに具体的な医療機関名を尋ねられたが、「教えられない」と返事。主治医はこうした状況から紹介状の作成を断ったとみられる。
紹介状は、患者の担当医が交代…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル