松沢拓樹
佐賀市北部にある市立北山東部小学校での「やまばと山村留学」の募集が始まった。来春から1年間、自然豊かな山村での生活を経験する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3年ぶりの募集。学校に通う子どもたちがわざわざ福岡市役所までやってきて記者会見し、元気に山村留学をPRした。
やまばと山村留学は、地域の人口や児童の減少を機に1994年度に始まり、これまでに114人を受け入れた。親元を離れて里親宅で生活し、地元の子どもたちと学校に通う。佐賀県内や福岡市内の児童を中心に、東京都や神奈川県など首都圏の児童が留学したこともあるという。
北山東部小の児童は全部で15人。5年生の西光寺(さいこうじ)翔哉君(10)は「校舎の前にテントを張って、一晩を過ごすのが楽しい」とキャンプ行事を紹介する。山登りや田植え、芋掘りなど、自然を生かした様々な体験ができるそうだ。今は「留学生」がおらず、春の出会いを楽しみにしている。
募集は来年度、小学1~6年になる児童数人。受け入れ家庭の事情で、今回は女子に限っている。経費は生活費など54万円で、ほかに教材費などの実費がかかる。申し込みは原則、来年1月13日まで。問い合わせは北山東部小の実行委員会事務局(0952・57・2441)へ。家族ごと借家に移住する「家族留学」も随時募集している。(松沢拓樹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル