吉沢英将
山梨県大月市と和歌山県御坊市で3日午前、最大震度5弱を観測する地震が相次いだ。震源はそれぞれ活火山の富士山、巨大地震が想定される南海トラフから近かったものの、気象庁はいずれも「関係がない」との認識を示した。ただ、揺れが強かった地域ではいずれも約1週間、同程度の大きさの地震に注意するよう呼びかけている。
午前6時37分ごろ、山梨県東部・富士五湖の深さ19キロを震源とするマグニチュード(地震の規模、M)4・8の地震が発生。震源は富士山から北東に約30~40キロ離れており、会見した束田(つかだ)進也・地震津波監視課長は「火山の観測データに特段の異常はない」とした。
約3時間後の午前9時28分ごろには、紀伊水道を震源とするM5・4の地震が起きた。震源の深さは18キロで、同庁は陸側のプレート内部で起こった地震とみている。南海トラフ地震はプレート境界を震源としており、その発生可能性が「平常時より高まっているとは考えていない」という。(吉沢英将)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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