山梨県道志村のキャンプ場で千葉県成田市の小学1年、小倉美咲さん(7)が行方不明になってから21日で2カ月となる。「日にちがたてばたつほど家族の傷は深くなる」。母とも子さん(36)、父雅(まさし)さん(37)が朝日新聞の取材に苦しい胸の内を明かした。
両親はピースサインをする美咲さんの写真が入ったチラシ35万枚を作り、配り続けている。道志村や周辺地域だけではない。甲府市のほか、千葉、東京など首都圏の駅、商業施設でも配布する。全都道府県警にも送り、警察署に掲示してもらうなど広く情報提供を呼びかけている。
とも子さんは「これだけ捜しても見つからなくて、全国のみなさんのすぐ近くにいるかもしれない。短い時間で捜せる範囲で構わないので、みなさんの目と耳をお貸しいただけたらありがたい」と訴える。
美咲さんは9月21日、とも子さんと姉、友人ら計27人で道志村の椿荘(つばきそう)オートキャンプ場を訪れた。午後3時40分ごろ、おやつを食べた後、先に遊びに行った友達を追ってテントを離れ、数十メートル先でとも子さんが見たのを最後に行方がわかっていない。
警察や消防、自衛隊などは16日間にわたり延べ1700人でキャンプ場周辺を捜索したが見つからなかった。10月の台風19号でキャンプ場は大きな被害を受け、民間ボランティアによる捜索も中断している。
情報は山梨県警大月署(0554・22・0110)へ。(野口憲太)
■「家族の傷どんどん…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル