岐阜知事「働いた分を払うのが原則」 学校の残業代未払い疑惑に言及

保坂知晃

 岐阜県内の公立小中学校で働く非常勤講師らが授業の「準備」に充てた時間の残業代が未払いだった疑いがある問題で、古田肇知事は24日、定例記者会見で「準備の時間を設けると(県教育委員会の)内規に書かれているのに徹底されていなかった」とした上で、「実際に働いた分をきちんと支払うのが原則だ」と述べた。

 県教委は総授業時間の「4分の1以内」を準備に充てることを内規で認めている。古田知事はこの内規について「一つのスタンダードで、実態としてさらに時間がかかっていれば、その分をきちんと支払わないといけない」と述べ、柔軟に対応するべきだとの考えを示した。

 古田知事の説明では、残業代未払いの疑いは外部の指摘で昨年に発覚。これを受けて、県教委は準備を勤務時間に適切に盛り込むよう求める通知を昨年度末までに市町村教委に発出し、改善に乗り出した。

 この問題では、一部の学校で準備が全く考慮されていない勤務計画が作成されていたことを朝日新聞は取材で確認している。(保坂知晃)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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