愛知県警岡崎署の留置場で昨年12月に勾留中の男性(当時43)が死亡した事件で、留置管理を適正に行わなかったなどとして県警などは岡崎署長ら幹部を含む署員10人超を懲戒処分にする方針を固めた。署長が減給となるほか、停職となる署員も出る見込みだ。他にも多数の署員らが本部長注意など内規上の処分を受ける見通し。警察関係者への取材でわかった。
署の留置主任官の警部らが県警の調べに男性の衰弱を認識していたと認めつつ、「医師にみせておくべきだった」という趣旨の供述をしていることも判明。県警はこの警部ら署員数人を1日にも業務上過失致死容疑で書類送検する方針。署長ら警視級以上の幹部の立件は見送る。ただ、内規で義務づけられた留置場の巡視を怠ったなどとして人事上の処分を下す方針だ。
警部については保護室内で横たわった男性を足で押したとする特別公務員暴行陵虐容疑のほか、留置管理に関する書類に虚偽の内容を記載したとする虚偽公文書作成容疑でも送検される。事件を巡って立件される署員らは計10人弱となる見通しだ。
男性は昨年11月25日に逮捕され、勾留中の12月4日未明に高度の脱水による腎不全で亡くなった。精神疾患があり、留置場で暴れたために保護室に隔離され、身体を100時間以上ベルト手錠などで拘束された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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