岸壁からはい上がれぬクマに住民「がんばれ」  海辺で奮闘約20分

岩手県大槌町の赤浜漁港付近に2日、ツキノワグマが出没し、海の中を泳ぐ様子が撮影された。

 海の中を泳ぎ、クマがコンクリートの壁をよじ登った――。漁師町の岩手県大槌町の赤浜漁港付近で、ツキノワグマが目撃された。

 町役場や目撃者の話では、クマは2日午前6時ごろ、地区の住民が散歩中に目撃された。体長1メートル強と見られるという。

 その後、クマは近くの側溝へ。児童や生徒らの通学時間帯になり、連絡を受けて集まった町職員や警察が警戒しながらクマを捜した。すると、100メートルほど離れた防潮堤の海側の漁港付近を泳いでいるのが見つかった。防潮堤の切れ目にある道を通って海辺に出た後、誤って落ちたようだ。

 クマが泳いでいた海面からは、2メートル強の高さのコンクリート壁がそびえ立つ。クマはここから、陸に上がろうと何度も挑戦するが、なかなか上れない。最初は、岸壁からこわごわ見守っていた住民やハンターからも、「大丈夫か」「頑張れ」と声が漏れ始めた。

 午前9時半過ぎには、上れる場所を見つけ、20分ほどかけて何とか上陸した。目撃者によると、疲れたのかぐったりした様子だったという。

 今度は住民が危険を感じる番…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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