自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆院議員(50)=千葉5区=の事務所が政治資金パーティーの収入を計4千万円ほど少なく収支報告書に記載していた疑いがある問題で、岸田文雄首相は30日の参院予算委員会で「実態について説明を受けなけなければならないと考えている。党に対しても指示を出したい」と述べた。
立憲民主党の石橋通宏氏への答弁。
岸田氏は「党のコンプライアンスの仕組みの中で、党の信頼という意味で、政治資金についてもいま一度確認していくことが重要だ」とも語った。
薗浦氏に対しては「説明責任を果たしてもらわないといけない」と述べた。
この問題をめぐっては、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(不記載など)の疑いがあるとみて捜査。薗浦氏の公設第1秘書が特捜部の任意聴取に過少記載を認め、「薗浦氏にも報告していた」と供述していることも判明している。
薗浦氏は朝日新聞のこれまでの取材に、複数のパーティー収入で過少記載があったことは「最近聞いた」とし、秘書からの事前報告は「ない」と否定した。
薗浦氏が代表、公設第1秘書が会計責任者などを務めた資金管理団体「新時代政経研究会」の収支報告書によると、時効が成立していない過去5年間では、6回のパーティーを開き、収入は計4362万円だったと記載されている。
収支報告書から除外したパーティー収入は計約4千円万円に上るとみられ、特捜部は支出でも不記載があったとみて調べている。
薗浦氏は当選5回で、外務副大臣や首相補佐官を歴任している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル