岸田文雄首相が代表を務める政党支部「自民党広島県第1選挙区支部」の2021年の政治資金収支報告書で、別の党県支部から受けた寄付のうち10万円分の記載が漏れていたことがわかった。岸田首相は29日夕、首相官邸で記者団の取材に対し、「事務的なミスであると報告を受けており、速やかに訂正するよう指示をした」と説明した。
自民党広島県柔道整復師連盟支部の政治資金収支報告書には、21年9月21日に岸田首相個人に10万円▽10月4日に岸田首相個人に10万円▽10月18日に岸田首相の政党支部に20万円を寄付したと記されていた。
一方、岸田首相の政党支部の報告書では「広島県柔道整復師連盟」から10月4日に10万円、10月18日に20万円の寄付を受けたとされていた。寄付者が「自民党広島県柔道整復師連盟支部」だとしても9月21日分の記載が漏れていたことになる。
同連盟支部は朝日新聞の取材に「3件はいずれも岸田首相の政党支部への寄付だった。報告書を訂正する」とした。
日付の誤記とみられる例も判明した。岸田首相の政党支部は500万円を10月12日に岸田首相個人に寄付したと記していたが、岸田首相側が提出した21年衆院選の選挙運動費用収支報告書では19日とされていた。岸田首相が関係する政治団体間で21年7月にやり取りした650万円の寄付の日付も、1日ずれていた。
誤記などについて、岸田首相は記者団に「反省しなければならない。事務所に対しても緊張感を持って手続きすることを徹底したい」と述べた。(大野晴香、黒田陸離)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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