岸田首相襲撃、会場にいた漁師けが 「爆発の瞬間に背中に痛み」

田添聖史

 衆院補選の応援演説に訪れた岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ入れられた事件で、演説会場にいた漁師の男性(70)が16日、報道陣の取材に対し、背中に軽いけがをしたと話した。

 男性によると15日、聴衆の前の方で岸田首相の演説を待っていたところ、後ろから筒状の物体が演台近くに投げ込まれ、「逃げろ」という声がした。「後ろを振り向くとバンと音がして、背中に衝撃と痛みを感じた」という。その後、慌てて現場から離れる際、別の筒状のものが地面に落ちているのを見たという。

 帰宅後、男性の背中に赤く腫れたような傷があることに家族が気づいた。男性は当時着ていた上着を警察に提供し、事情を説明したという。16日現在は痛みはなく、病院を受診する予定はないと話している。

 筒を投げ込んだとみられる木村隆二容疑者(24)は他の漁師らに取り押さえられ、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。

 男性は「子どもにけががなくてよかった。何のつもりでこんなことをやったのか、腹が立つ。目的を知りたい」と話していた。(田添聖史)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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