今日30日(水)朝は全国各地で霧が発生し、一部では電車の遅延など交通機関にも影響が出ました。
そんな中、三重県御浜町では朝霧が峠をおりる「風伝おろし」という珍しい現象が見られました。
「風伝おろし」とは
「風伝おろし」とは盆地で発生した霧が風に乗って三重県熊野古道・風伝峠を下り、暖かい海側の地域に下りてくる現象です。秋から春にかけて時々発生します。
この風伝峠(標高約250m)の「風伝」は、字の通り、風が伝わるという意味で、立体的なgooglemapで見てもわかるように、周りの山々(標高500m~800m)の稜線よりちょっと低くなっています。
ここが風の通り道になっていることから、「風伝峠」という名前がついたといわれているようです。
雨上がり+冷え込みで発生
昨日29日(火)の雨が止み天気が回復した今朝は、グッと冷え込みました。雨上がりで空気が湿っているところで冷え込んだため、空気中の水蒸気が水滴となって山沿いで霧が発生し、風伝おろしとなって現れたと考えられます。
”朝霧は晴れ”と言われることがありますが、この現象も昼間の晴天を示すサインのひとつと言えそうです。
ウェザーニュース
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