水たまりを繁殖域とするサンショウウオの新種の発見が相次いでいる。約40年にわたる研究成果がまとまり、新たに7新種が確認され、44種になった。別の研究者が新種の可能性のある1種も見つけた。そのうち5種が島根県に集中した。冬季の湿潤な気候などがサンショウウオにとって条件がいいとみられている。
サンインサンショウウオ、イワミサンショウウオ、ヒバサンショウウオ、アブサンショウウオ――。動物系統分類学を専門とする京都大の松井正文名誉教授や西川完途准教授らの研究グループが、島根県内で見つけた4新種だ。生息する地域名などから新しく名付けた。このほかに県外で三つの新種も見つけた。西日本にいる水たまりで繁殖する止水性を対象とした今回の調査は、1970年代から2019年2月まで約40年にわたって続いた。
西川准教授によると、これまで島根県にはカスミサンショウウオの1種のみがいると見られていたが、詳細にDNAなどを調べた結果、新種が分かったという。西川准教授は「サンショウウオは種ごとの見た目の違いが分かりにくく、同じ種でも個体ごとにかなり変異が見られる。だから別種であることが分からなかったのだろう」と話す。
この調査は、ほかの研究者らに…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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