国方萌乃
和歌山市の紀の川に架かる六十谷(むそた)水管橋の一部が崩落し、市内約6万世帯で断水が続いている問題で、崩落の原因を調べるため市が依頼した専門家らが7日、現地で調査を始めた。
国立研究開発法人・土木研究所(茨城県つくば市)の研究員と国土交通省の職員が水管橋の上を歩いて状態を見たり、河川敷から望遠鏡で橋の破断した部分などを確認したりした。ドローンで上空から橋を撮影もしたという。
水管橋には七つのアーチがあり、北側から四つ目のアーチ部分が崩落した。市は6日、残る橋の一部でアーチから水道管をつっている「つり材」4本が腐食し、破断しているのを確認。これらの破断が落橋につながった可能性などについて調査を進めている。
水管橋に並行して架かる県道の六十谷橋では、6日から始まった水道管のうかい路をつくる仮復旧工事が急ピッチで進んでいる。7日夕方までに、設置する水道管全94本のうち66本の設置が終わったという。計画通り8日の夜遅くまでに完成する見通しで、9日早朝にも各世帯で給水が復旧しそうだという。(国方萌乃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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