福岡県粕屋町仲原の須恵川で8日午後、女性の遺体が浮いているのが見つかり、県警は9日、遺体は同町阿恵の会社員村尾照子さん(38)で死因は窒息死だったと発表した。殺人、死体遺棄事件と断定し、粕屋署に捜査本部を設置した。
捜査関係者によると、目立った外傷はなく、司法解剖の結果、首を絞められたことによる窒息死と判明した。近くの川岸で村尾さんの自転車も見つかり、自転車で帰宅途中に殺害され川に遺棄されたとみられる。
村尾さんは6日夕、40代の夫と一緒に近くのショッピングセンター(SC)で自転車を購入後、夫と別れた。同日午後9時半すぎ、夫に「今から帰るね」と電話があった後、行方が分からなくなった。
夫は7日朝、署に行方不明届を提出。8日午後、周辺を捜していた親族が川で浮いている人を発見し、110番した。村尾さんに特段トラブルは確認されていないという。
SCの店員は「2万円程度のママチャリを購入した。警察が来て購入履歴を確認した」と話した。
近所の女性(44)によると、村尾さんは夫と小学生の息子の3人暮らし。今春、地区の役員になったという。女性は「6日昼に無料通信アプリLINE(ライン)で連絡したが、既読にならなかった。初めてのことで心配していた。信じられない」と声を落とした。
現場は、JR原町駅から西に約800メートルの住宅や会社が立ち並ぶ地域。
西日本新聞社
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