川崎の時計店強盗、新たに容疑者1人逮捕 グループ上位の運転手役か

阿部育子 中村英一郎

 川崎市幸区の高級時計店に11日昼、覆面姿の2人組が押し入った強盗事件で、神奈川県警が現場から逃走した車を運転していた20代の男=住居不定=を強盗致傷容疑で逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 事件では、同容疑で現行犯逮捕された八木貴寛容疑者(26)=大阪府高槻市=がSNSで「闇バイト」に応募し、「報酬200万円を提示された」と供述。秘匿性の高いメッセージアプリを通じてつながった男らが事件を起こした疑いが強まっていた。新たに逮捕された男は、八木容疑者らの上位者とみられ、県警は組織の実態解明を進める。

 捜査関係者によると、男は11日午後1時ごろ、八木容疑者らと共謀して同区の店舗に押し入り、店員にけがをさせた疑いがある。店から数十万円相当の貴金属が奪われ、実行役の男1人と運転手役が逃走していた。

 県警は現場周辺の防犯カメラの映像を分析し、走り去った横浜ナンバーのレンタカーを横浜市の駐車場で押収。その後、運転していた男を市内のホテルで見つけて逮捕したという。

 八木容疑者は、大阪から新幹線などで川崎市に移動。襲撃の直前、時計店近くの公園で他の2人と合流したとみられる。同容疑者は事件直後、警察官に「逃げた男らは名前も知らない」と話していた。(阿部育子、中村英一郎)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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