大阪府高槻市の芥川(あくたがわ)で今月7日、遊びに来ていた4人が亡くなった。現場は親水公園近くだが、見えにくい川底のくぼみで溺れたとみられる。死亡事故が起きた河川では立ち入りを禁止している例もあり、専門家らからは十分な対策を求める声が上がっている。
現場のすぐ上流には、階段状の構造物がある。府茨木土木事務所によると「落差工」と呼ばれ、川の勾配を緩やかにするためのものという。
高低差は計約3・5メートル。川幅も半分に狭まる。こうした場所は流水で川底が削られやすいため、最下段には「水たたき」(幅約20メートル、奥行き6・5メートル)と呼ばれるコンクリート製の床が敷かれている。
同事務所によると、現場の岸辺の水深は、普段から約50センチと浅いが、川の中央部の床と砂地の境にくぼみ(深さ約2メートル、幅、奥行き約10メートル)ができていた。
府は2006年、現場付近の川底に深さ2・29メートルのくぼみがあるとの報告を受けていた。この時は治水対策などには影響がないとして整地はしなかった。
川底の様子は、刻々と変わると…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル