工事の情報開示請求したら…国会議員秘書の番号から電話「撤回して」

 福岡県田川市と大任町に公共工事などに関する情報公開請求をしたネットメディアの男性記者の情報や請求内容が外部に漏洩(ろうえい)した疑いがあることがわかった。男性のもとには、県選出の自民党衆院議員の男性秘書として登録していた電話番号から連絡があり、請求の撤回を求められたという。男性は1日、田川市役所を訪れ、村上卓哉市長に電話の録音データなどを提供。村上市長は調査する方針を示した。

 男性は、福岡市内のネットメディア「ハンター」代表の中願寺純則氏(63)。2021年6月、大任町に「道の駅おおとう桜街道の整備に関する業者選定過程がわかる文書」、田川市に「ごみ収集運搬事業者の選定に関する文書」などを請求した。

 中願寺氏によると、請求直後に電話があり、両市町への請求の理由などを聞かれたという。「びびりますよ。こんな情報開示請求したら」「なんとか、これはなかったことにしてほしい」「業者選定がわかる文書、(中略)この辺は全部ピンポイントで出さないといけないんですか」「『適切に処理している』みたいな回答というわけにはいかないか」などと言われたという。

 中願寺氏が「大臣が気にして…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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