北九州市小倉北区の駐車場で2014年に刺され、大けがをした歯科医師の男性が、指定暴力団工藤会トップで総裁の野村悟被告(73)=殺人罪などで公判中=ら4人を相手に損害賠償約8400万円を求めた訴訟は10日、福岡高裁で実行役とされる1人を除き和解が成立した。
男性は足や腹などを刃物で刺され重傷を負った。18年2月、野村被告のほか同会ナンバー2の会長田上不美夫被告(63)、ナンバー3の理事長菊地敬吾被告(47)、実行役とされる元同会系組幹部の中田好信被告(44)の計4人を相手取って提訴。中田被告については代理人が付いておらず裁判が分離され、福岡地裁は19年4月、中田被告を除く3人に約4800万円の支払いを命じ、3人が控訴していた。
この日の協議は非公開で、原告側代理人によると、被告側から和解金を受け取ることが決まった。金額や支払い方法は明らかにしていない。中田被告については、和解に至っていないという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル