工藤会傘下の組長「カタギならせて」 初公判で離脱宣言

 暴力団員の立ち入りを禁じる標章を掲げた飲食店の従業員を襲ったとして、傷害の罪に問われた指定暴力団工藤会系組長ら6人の初公判が10日、福岡地裁小倉支部であった。6人とも起訴内容を認め、組長2人の公判は即日結審した。

 6人は、いずれも工藤会傘下組織組長の山下義徳(57)=北九州市八幡西区鷹の巣1丁目=、山本峰貢(みねつぐ)(58)=福岡県宮若市鶴田=の両被告と元組員4人。起訴状などによると、6人は傷害幇助(ほうじょ)の罪などで起訴された2人と共謀し、2012年8月10日、北九州市八幡西区のマンション駐車場で、当時30代だった同区の飲食店の男性従業員の左太ももをアイスピックのようなもので1回突き刺し、約1週間のけがを負わせたとされる。この飲食店は標章を掲示していた。

 検察側は冒頭陳述で、当時山下被告は工藤会の理事長補佐、山本被告は懲罰委員長だったと指摘。山下被告が標章掲示店への襲撃を元組員に指示したほか、山本被告の組に協力を要請し、元組員らが実行役や、逃走用の車の運転役などとして関わったと述べた。

 山下被告は、弁護側の被告人質…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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