解体作業が進む指定暴力団工藤会の本部事務所(北九州市小倉北区)の外壁や柱がほぼ取り壊された。14日午前、大型重機が最後に残った西側の壁の鉄骨を切断し、柱を倒していった。
解体作業が本格化したのは11月22日。初めに「KUDOUKAI KAIKAN」と書かれた銀色の看板が取り壊され、2、3階のバルコニーも撤去された。事務所隣の倉庫は手早く解体され、跡地には重機やトラックが待機。小型重機が内装を壊し、今月に入ると4階まで届く大型重機が投入され、一気に作業が加速した。鉄骨をねじ切って床や天井を壊し、あっという間に本部事務所は姿を消した。
今後はがれきを運び出し、基礎の杭を抜く作業が始まる。来年2月までに更地にして、買い取り先の公益財団法人・福岡県暴力追放運動推進センターに引き渡された後、福岡県内の企業に転売される。(狩野浩平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル