5千万年後の地球の生物は、どんな姿をしているのか――。そんな未来予想を紹介する展覧会「人類絶滅後の生物図鑑」が、福岡市中央区の市科学館で開催されている。地球環境の変化にあわせて進化を遂げた奇想天外な生き物たちが、真実味を持って迫ってくる。
砂漠で巨大化したネズミ、二足歩行するコウモリ、大きな牙を持つウサギ……。会場には見たことのない動物の模型やイラストが並ぶ。いずれも、今後予想される地殻変動や気候変動に適応して生き残ったと想定した約100種の想像上の動物だ。
英国の古生物学者ドゥーガル・ディクソン氏が、1981年の著書「アフターマン」でまとめた考証に基づいている。オーストラリア大陸は東南アジアと陸続きになり、中米の一部は水没。太平洋には新島が出現し、人類は既に滅んだ地球が想定されている。
展示のイラストや解説文は、名称や体長、生息地といった情報にとどまらない。どの生物がどんな理由で進化を遂げ、その結果、どんな生態を持っているかも詳細に示され、考証の緻密(ちみつ)さがうかがわれる。
実物大の模型も16体あり…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル