部落差別をテーマにしたドキュメンタリー映画「私のはなし 部落のはなし」(205分)が大阪と京都の映画館で上映されている。監督の満若勇咲(みつわかゆうさく)さん(36)は大阪芸術大の学生時代から取材を続けてきた。「映画を見て、自分が部落差別の問題とどう向き合うのかを考えてほしい」と話す。
映画には、被差別部落出身者だけでなく、差別をする側も含めた約20人が登場する。それぞれの立場、論理で自分と部落のかかわりを語る姿を通して、見えづらい差別の構造をあぶり出そうとしている。
満若さんが部落差別の問題と出会ったのは2007年、大学3年のとき。アルバイト先の牛丼屋でスライスされた牛肉を調理中に、ふと「牛が肉になる過程を見たことがないな」と思った。当時は食肉産業とゆかりのある部落があるという知識はなく、「知りたい」思いに駆られた。
■過去作、撮影協力は得られた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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