食卓を囲んだ時や帰省中、家族が差別的な発言をしたり、それが自分にも向けられていると感じたりして、苦しい思いをしたことはありませんか? 「ネット右翼になった父」の著者で文筆家の鈴木大介さん(50)に、対処法を聞きました。
――お父様の死後に書いた記事で、晩年は女性や生活保護受給者などに対して差別的発言をしていたこと、嫌韓・嫌中のYouTubeを見ていたことを明かしました。
「数十人の知人が、似た経験があると伝えてきたことに正直驚きました。親がネット右翼化したり保守言説にはまったりしている、陰謀論やスピリチュアル、反ワクチンに傾倒している、といった経験です」
「ネット右翼化した親を持つ人から一番共感されたのは、『こんなコンテンツを見ているのか』というショックが大きく、思考が止まり何も言えなくなる、という経験です。父親が、テレビを見ながらニュース番組や野党を口汚くののしる、隣国へのヘイト発言をする、という点も共通していました」
――父親が多いのですか。
「母親の例もありましたが…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル