差別発言問題の検証優先 名古屋城天守の復元事業は一時中断

 名古屋城復元のバリアフリー化を考える市民討論会であった差別発言問題で、主催した名古屋市は15日、この問題の検証が終わるまで復元事業を中断すると市議会で表明した。市がめざす天守の木造復元の完成はさらに遅れる見通しとなった。

 3日の討論会では、復元天守最上階までのエレベーター設置を訴えた車いすの男性に対し、他の参加者から差別発言があった。討論会には、河村たかし市長や市の職員も参加していた。

 市は、差別発言を河村市長や市職員が制止しなかったことは「明らかに不適切だった」として、問題の原因や再発防止策を検証する方針を示していた。

 15日の市議会経済水道委員会では、討論会を企画した市観光文化交流局長が改めて議員に謝罪した。その上で、問題の検証と総括が終わらない限り、名古屋城天守の復元事業は「前には進まない」と答弁した。

 市は検証委員会を立ち上げる…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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