愛知県西尾市の部長級職員がごみ行政の担当課長だった昨年秋、自宅から出たごみ610キロを私用の軽トラックに積み、過積載の状態で市の処分場に搬入していたことが分かった。軽トラックの最大積載量は350キロで、道路交通法違反の可能性がある。
4日、取材に市が認めた。市によると、この職員は昨年9月18日、自宅敷地の一部を畑にする際に出た石やがれきを処分場に持ち込んだ。搬入後の計量で、法定の最大積載量に対して1.7倍の量だったとわかり、処分場の職員から注意を受けた。この日は計5回搬入し、注意後の4回は350キロ未満だった。
市は100キロを超える家庭系ごみの搬入には手数料をとっており、翌10月から10キロあたり70円から200円に値上げした。職員の搬入はその直前だった。職員は市の聞き取りに対し、「休みの日に搬入しただけで、駆け込み搬入ではない」と説明しているという。
市は「不適切な行為だった」として、職員を昨年10月、部長による口頭注意にした。ただ、悪意はなく、過積載の常習性もないとして警察への通報はしていない。
職員は4月1日付で部長級に昇進した。市は「人事に関する判断はお答えしない」としている。(前川浩之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル