大嶋辰男
千葉県市川市は16日、市庁舎の市長室内にあったシャワー室を撤去したと発表した。昨年10月の設置後、「市庁舎内にシャワー室がすでにあり、市長室には不要」と批判されていた。
市によると、市長室のシャワー室はガラス張りで、新庁舎が完成した後に追加工事で設置された。約360万円かかったという。
市議会は、庁舎内にすでに三つのシャワー室があったことなどから撤去を要求。今年3月、設置費と撤去費を村越祐民市長が負担するよう求める決議を可決した。一方、村越市長は、災害時に女性職員と市長が使うことになるなどとして、撤去しない考えを繰り返し表明していた。
市はシャワー室を、市川市大町の「少年自然の家」に設置された新型コロナ対応の入院待機ステーション内に移設。「救急隊員や急変時に駆け付けた医師らのエッセンシャルワーカーが退所時に使用する」としている。移設費用は約125万円。ただ、少年自然の家にはもともと浴槽施設があるという。(大嶋辰男)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル