市民が守った伐採寸前の校庭の桜「だれか引き取って」 東京・国立市

 東京都国立市の市立国立第二小学校に、サクラなど仮移植された36本の樹木がある。昨年5月に始まった校舎建て替え工事に伴って校庭の片隅に植え替えられたのだが、工事終了後に校内に戻すのは難しい状況だという。そこで市民有志が、「どこかで生き延びてほしい」と引き取り先を探している。

 校舎建て替え工事では、校門から続く桜並木を含め、樹木160本中100本が伐採される計画だった。これを知った市民10人が「くにたちみらいの杜(もり)プロジェクト」を立ち上げ、昨年2月、工事開始直後に切られる46本の保全を市に求めた。木々は児童に命の大切さを教え、近隣住民の憩いの場でもある、と訴えた。

 市と同プロジェクトは協定を結び、緊急措置として市民有志と全国から集まった造園職人らにより、校内東側の壁ぎわに36本が仮移植された。残り10本は山梨県内の造園家の敷地に運ばれた。費用は市民側が全て負担した。

 市民有志は、仮移植された樹…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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