東京外郭環状道路(外環道)の工事を担う東日本高速道路(NEXCO東日本)は12日、東京都調布市の野川サイクリング道路に、穴のあいた損傷が6カ所見つかったと発表した。道路管理者である狛江市に連絡せずに補修していた。調布の住宅街で陥没事故が起きてまもなく3年。住民には不安と不信感が広がっている。
NEXCO東日本によると、掘削が完了した区間を巡回していた今年8月から10月にかけて、サイクリング道路で大きさ約5~10センチ、深さ約20センチの損傷を計6カ所見つけた。いずれもトンネル工事の真上ではないものの、野川を挟んですぐ近くだった。
いずれも確認した当日か翌日のうちに、砕石や砂、常温合材で応急処置をした。道路管理者に連絡せず、情報共有もしていなかった。同社はその理由について「道路を利用されるみなさまの安全を第一に考えた」としている。
また、この区間のトンネル工事の掘削は2020年7月に終わっているとして、「今回の損傷がシールド掘進による影響である可能性は低いことを有識者に確認している」と説明した。
道路を管理する狛江市は穴について知らされておらず、第三者から情報提供を受けた時には、既に埋め戻されていたという。市は今月6日、掘り返した上で、アスファルトで舗装し直した。担当者は「事業者には経緯を確認している。事前に連絡を頂くべきだった」と話す。
調布市の陥没現場から1.3㌔ 住民に不信感
住民の不信感はさらに高まっ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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