市議選の初当選から4日後に出産した徳島県小松島市議の間愛結美(はざまあゆみ)さん(30)が、6月から生後約2カ月の赤ちゃんを連れて議員活動をしている。支えになっているのは市議会が設けた「授乳室」。6年前、子連れで議場に入ろうとし、社会に問題を投げかけた元熊本市議も、取り組みに注目している。
精神保健福祉士の間さんは、第1子の長女晴咲(ひより)ちゃん(3)を出産した後、「子育て当事者の声を市政に届けたい」と立候補を決めた。その後、第2子となる彩晴(いろは)ちゃんを妊娠したが決意は変わらず、4月23日投開票の市議選で初当選した。産後のケアのため、実質的な初登庁は6月9日となった。
議会開会日の間さんの朝は、農業を営む夫の統一さん(42)が運転する車で長女をこども園へ送った後、次女彩晴ちゃんを抱いて議会棟に入ることから始まる。まず向かうのは2階にある「授乳室」。ここで彩晴ちゃんを寝かせ、夫に世話を託した後、議場に入る。
6月13日は本会議が始まって約40分後、間さんは静かに立ち上がり、席を外した。手元のスマホには、赤ちゃんがミルクをほしがっていると夫からのLINEメッセージが届いていた。授乳室で母乳を与えると、15分ほどで議場に戻った。
議会規則は「会議中はみだりにその席を離れてはならない」と定めているが、間さんについては、授乳の際に審議中でも席を外してよいと特別に認めている。授乳室にいる夫とLINEで連絡を取り合うことも許可している。
同僚議員らが手作り
授乳室は市議会図書室をパー…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル