希望から絶望へ 地獄の日々に考えた 五ノ井さん「闘い」の覚悟

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聞き手・島崎周

 元自衛官の五ノ井里奈さん(24)が名前を出して被害を訴え、強制わいせつ罪で在宅起訴された元自衛官3人の判決が12日、福島地裁である。検察側は懲役2年を求刑し、3人は無罪を主張している。五ノ井さんは、声をあげてから1年半を「地獄のような日々だった」と振り返り、「悪いことは悪いとしっかり裁いてほしい」と語った。

 ――この1年半は、どんな時間でしたか

 考えて、悩んでの繰り返し。大変なことがたくさんありました。正直、地獄のような日々でした。不起訴になった時は特に、「全て終わった」と思いました。「どうしたらいいんだろう」と、途方に暮れました。

 それでも、被告らから直接の謝罪を受けた時、その態度や言葉から、本当に誠意のある謝罪だと感じました。法廷でも事実を認め、反省の弁を述べてくれる、と「希望」を持っていました。

 ――被告3人は無罪を主張しました。どう感じましたか

 裁判はそれぞれの主張をする場です。驚きはありませんでした。でも、どんな主張であれ、私としては反省の弁を述べてほしかった。しっかり反省してくれれば、裁判長に罪を軽くするように訴えようとさえ思っていたくらいです。

 だからこそ、自分たちの行動…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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