上野創
帝京大学経済学部の男性教授のゼミに応募した男子学生が、教授から差別的に扱われたとSNSに投稿したことを受け、同大は24日、事実関係について調べる内部調査委員会を立ち上げた。同大によると、教授のゼミは募集を中止した。
男子学生が21日夕、教授からのメールや会話の音声をツイッターに投稿し、拡散していた。
この学生によると、教授は男女問わず4人のゼミ生を募集。ゼミへの加入を希望するメールを教授に送ったところ、「男子には内緒ですが、女子は基本的には応募=採用です」などと返信があったという。教授は、男子学生の名前を見て女性と勘違いしていたとみられる。
学生は21日昼に研究室で教授と面会。返信内容について問うたところ、教授は「公式的には言えません。言ったら問題になるから」「条件は一応、平等に与え、機会は与える。結果の平等はない」などと発言したという。
同大はホームページで「本学は教員の立場を利用した学生へのハラスメント行為(アカデミックハラスメント)や差別的行為を許容しておらず、決して許されるべきものではない」としている。同大は、教授本人に事実関係を確認しているが、本人の説明などは調査委の結論が出てから公表するという。調査委のメンバーは学内関係者のほか、外部の弁護士も入っているという。(上野創)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル