帯広のスケート場「札幌五輪招致へ準備」 市長が明言 長野開催案も

 札幌市が招致を目指す2030年冬季五輪パラリンピックスピードスケート会場に予定されている帯広の森屋内スピードスケート場(北海道帯広市)について、帯広市の米沢則寿市長は11月29日の定例会見で、「札幌市から計画変更の予定はないと再三聞いている」と述べた。同スケート場をめぐっては、日本スケート連盟が観客席数の少なさを指摘し、五輪や国際大会で実績がある長野市のエムウェーブでの開催案が浮上している。

 米沢市長は、11月に帯広市を訪問したアジアスケート連盟のチャン・ミョンヒ会長から、「『開催は問題ない』と言ってもらえた」と語った。

 五輪競技の帯広での開催については、「スケート競技の技術向上に励んでいる地元の子どもたちにとって、世界の舞台を目の当たりにする機会になる。街のスケート文化と、五輪を開催したというレガシーを後世に残したい」と意欲を示し、「今後も札幌市の招致活動に協力し、一緒に準備を進めたい」と述べた。

 帯広の森屋内スピードスケート場の観客席は900席だが、札幌大会では仮設で増やして2255席にする予定。しかし、日本スケート連盟から「少なすぎる」と指摘が出ていた。これを受けて、長野市の荻原健司市長がエムウェーブでの開催が可能だと、日本スケート連盟に伝えたと明らかにしている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment