常連客から「孫の結婚資金で…」特殊詐欺? 被害防いだ郵便局員

高井里佳子

 高齢者を狙った特殊詐欺を大阪東生野郵便局(大阪市生野区)の局員2人が防いだとして、大阪府警生野署は2日、郵便局に感謝状を贈った。

 署などによると、5月中旬、常連客の80代女性が「孫の結婚資金として300万円を引き出したい」と郵便局を訪れた。窓口担当の柴田義詔(よしのり)さん(50)は、これまでにない高額な引き出しだったため、上司の清水誠さん(53)に相談。署へ通報した。

 署員が話を聞くと、女性は郵便局を訪れる前、孫をかたる人物から電話がかかってきたという。署が女性の家族に電話をすると、うその電話だったことが判明。特殊詐欺の可能性が高いという。

 府警によると、府内の今年の特殊詐欺の認知件数は、5月末現在で約1200件。約14億円の被害が確認され、前年同期を上回るペースという。

 柴田さんは感謝状を贈られ、「おかしいと思ったら、家族に電話するようお客さんに頼むなど、一歩踏み込んで対応することが大事だと感じた」と話した。(高井里佳子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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