平原綾香さんとクラシック 「ベートーベンさんは…」

 デビュー曲の「Jupiter(ジュピター)」だけでなく、多くのクラシック音楽をカバーしてきた平原綾香。クラシックの名曲を自身が解説し、オーケストラと共演して歌を届けるコンサートが4月4日に名古屋市である。開催を前にクラシック音楽の魅力やデビュー曲などについて聞いた。

 高校ではクラシックを学んでいましたが、大学ではジャズコースに通っていたので、みなさんが思っているほどクラシックには詳しくありませんでした。

 名曲を定期的に紹介していく新聞連載や、クラシック音楽をカバーした際にたくさん勉強しました。声楽家、作曲家、指揮者といった曲と対峙(たいじ)した生き字引の人たちに情報を聞かせてもらったりもしました。

 サックス奏者なので、クラシックの譜面は難しく、私自身も難しいイメージがありました。でも、作曲家を調べてみると、気のいいおじちゃん、繊細な人、変わり者――といろいろな性格な人たちがいて、音楽室にいるまじめな怖い人たちのイメージが取っ払われました。近い人に思えて、「ベートーベンさん」と「さん」付けにしたくなるくらい人間味があるんですよね。

「木星」との出会い

 また、壮絶な人生を歩まれている方が多くて、精神的にまいってしまってそこからはい上がったときの名曲が生まれた時の感動を一緒に疑似体験できる瞬間もあり、泣けてくるときもあります。つらい時期はクラシック音楽をすごく聴いていました。

 デビュー曲の「Jupiter…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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