世界遺産・平城宮跡(奈良市)を横切る近鉄奈良線を宮跡南側に移設することで、奈良県と奈良市、近鉄は25日に合意し、国に改良計画を提出した。総事業費は約2千億円規模で、用地買収や工事に約40年かかると県は想定している。
近鉄奈良線の電車が走る宮跡は、鉄道ファンに撮影スポットとして知られている。しかし、周辺8踏切が交通渋滞の要因だとして、国は2017~18年、「改良すべき踏切道」に指定していた。17年から県、奈良市、近鉄の3者は協議を重ね、20年7月に国が間に入って県の移設案を基に協議を進めると合意した。
今回初めて3者が合意した移設案は、近鉄大和西大寺駅から宮跡西側まで高架化し、いったん地上に降りた後、宮跡南側から近鉄奈良駅まで地下化する計画。近鉄奈良線が宮跡を迂回(うかい)するかたちになる。県や市、近鉄の費用負担は国の定めたルールに基づいて決めるという。
奈良県の荒井正吾知事は記者会…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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